望まない妊娠が発覚した場合…下せるのはいつまで?

人工中絶とは?

どうしても産むことができない…といった場合、人工妊娠中絶をおこなう事になります。人工的に強制的に妊娠を終わらせることを中絶するといい、刑法では「堕胎」といった呼ばれ方もされています。また、「堕ろす(おろす)」といった言い方もされます。中絶方法は妊娠期間によって変わり、妊娠11週目までの初期と、妊娠12週目から21週目までの中期、妊娠22週目以降の後期とに分けられ、それぞれでまた違ってくるのです。そして、中絶手術をおこなうには同意書が必要で、本人だけでなく胎児の父親になる男性のサインが入っていないとおこなう事はできません。

 

日本では避妊といった方法がきちんと浸透しておらず、曖昧な形でおこなわれています。その為、妊娠した際に慌ててしまい、中絶といった手段を取らざるを得なくなっている人が多いのです。年間でも、約30万人近い人が中絶手術をおこなっているというのですから、避妊がどれだけできていないかがよくわかります。

 

ちなみに、年齢別にみると10代と40代が特に中絶する人が多く、ある統計ではその中絶率がそれぞれ7割近くにまでなっていることが判明しています。


初期と中期で違う中絶方法

妊娠期間は初期・中期・後期と3つに分けられますが、中絶ができるのは初期と中期だけです。初期におこなう中絶手術とは、妊娠11週6日までにおこなう手術のことで、初期中絶と呼んでいます。手術方法としては、静脈麻酔をかけて子宮の中から胎児の組織を掻きだすといったもの。これまで出産をしたことがない人の場合では、子宮の出口にある子宮頚管が閉じているので、術前にこの部分をある程度広げる措置をとります。手術自体は5分といった短い時間で終わるので、手術した当日に帰宅することが可能ではあるものの、場合によっては1日だけ入院する場合もあります。

 

また、中期に入った頃…つまりは、12週0日目以降のおこなう中絶は中期中絶と呼ばれ、初期中絶とはまた違ったやり方になります。初期中絶と大きく異なるのは、薬で陣痛を起こして出産に近い形をとること。まるで、お産です。術前に子宮頸菅をしっかりと広げる処置をおこない、陣痛がくるまで待ちます。陣痛がなかなか来ない場合もあり、中には2〜3日もかかることも…。しかも、術後も普通のお産と同じように子宮の戻り具合を確認する必要があるので入院します。その為、術前後トータルで4〜5日はみておかないといけないものとなり、日帰りでできる初期中絶とはまった異なるものとなります。

 

さらに、中絶後には胎児の火葬手配もおこなう必要があり、これも初期手術とは大きく異なるものと言えます。また、死産証明書を管轄の役所に提出することとなります。


中絶手術のリスク

中絶は、初期であればそこまで大事にはならないだろう…と思われる人もいるかもしれませんが、初期であろうとなかろうと、中絶手術をすることにはリスクが伴うのです。

 

初期中絶におけるリスクとしては、麻酔によってアレルギーを発症させてしまったり、子宮内に妊娠組織が残ってしまった、子宮内感染、子宮に穴があく子宮穿孔が挙げられます。妊娠組織が残るのは、人の手で体内から組織を掻きだそうとするのですから、これはあってもおかしくない事。他にも、強い痛みを感じた人や、麻酔がかかっていても子宮に金具が入る音やほじくる感触を感じたり、またパニックを起こしてしまう人もいるようです。

 

中期中絶におけるリスクは、当然のことながら初期中絶よりも高くなります。子宮頚管裂傷や陣痛が強すぎることによる子宮破裂、子宮の収縮不全などによる多量出血、子宮内感染などが挙げられます。

 

これらのリスクは必ずしも起こるとは限りませんが、少数の人に実際に起こっていることなので、絶対にないとも言い切れません。また、身体だけでなく心への影響も大きく、中絶した子供への罪悪感や後悔の気持ちに長期間にわたって悩まされたり、パートナーと気持ちがすれ違うようになり男性不信になってしまう女性もいるのです。


人工手術の流れ

人工妊娠手術の流れとしては、まずは手術前に血圧や心拍数、体温、呼吸状態などを細かくチェックして、体の状態が中絶手術を耐えられるかどうかを調べます。手術室に入ったら点滴を入れ、心電図や血圧計、酸素状態を計る機械などのモニターを装着します。麻酔は点滴に入っており、麻酔薬の調合は医療機関によって異なりますが、一般的には痛み止め作用がある薬と眠らせる薬を合わせて使っているようです。痛み止めとしては「ペンタゾシン」が、眠らせる作用を持つ薬としては「ジアゼパム」や「ミダゾラム」があります。

 

ちなみに、麻酔科医が人工中絶手術における麻酔を担当する場合には、同じ静脈麻酔でも投与する薬がより効率的で専門的なものが使えるようになります。より確実に眠らせることができ、早く体外に排出させることができる静脈麻酔薬プロポフォールと、鎮痛作用が強いフェンタニルなどが挙げられます。

 

 

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